童門冬二「楠木正成」

2018年(平成30年)2月24日(土)の午前中、童門冬二(どうもん ふゆじ)の小説「楠木正成」を読みました。

この日、私は家族の送迎のため、自宅から車で片道40分~50分の場所まで行き、約3時間の待ち時間の間に近くの図書館に寄り、日本経済新聞を読んだ後、何か読む本を探してまわり、最後に「楠木正成」を手に取りました。

楠木正成(くすのき まさしげ)は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した武将で、後醍醐天皇を奉じて挙兵し、千早城や赤坂城を拠点に鎌倉幕府の大軍と戦い、幕府打倒に貢献しました。

今でいうゲリラ戦法を得意とし、清廉で賢い人だったようです。

少数でのゲリラ戦では状況に応じて柔軟に兵を動かすことが重要で、このことは現在の投資家にとっても同じかもしれません。

足利尊氏が後醍醐天皇に反抗した後、楠木正成は南朝方の武将の一人として尊氏に対抗し、一時は尊氏を京から敗走させることに成功しますが、その後、尊氏が勢力を盛り返して京に迫り、正成は湊川の戦いで尊氏の軍に敗れて自害します。

「太平記」には、湊川の戦いに赴く前、正成が後醍醐天皇に対し、足利軍を京に誘い込む策を進言し、採用されなかった旨の記述があります。
正成の進言した策が採用されていたら、戦いの結果は違ったものになっていたかもしれません。