信金中央金庫の優先出資者への優待

信金中央金庫は、日本の金融機関の一つで、信用金庫の系統中央機関。
いわば、信用金庫の中央銀行的存在です。

信金中央金庫(以下、信金中金)の発行する優先出資証券は、2000年(平成12年)12月より東京証券取引所に上場されています(証券コード: 8421)。

信金中金の事業年度は毎年、4月1日から翌年3月31日までで、期末配当基準日は 3月31日。

2017年(平成29年)3月期の優先出資証券 1口あたり配当金は年6500円となっています。

信金中金は優先出資者向けの優待制度を実施しており、毎年 9月30日現在の優先出資者名簿に記録された 1口以上を保有の優先出資者に対し、保有口数に応じて優待品が贈呈されます。

保有口数が 1口以上 3口未満の場合、優先出資者限定オリジナルグッズ(平成28年度は湯呑み 1客3000円分の株主優待品を貰えます。
保有口数が 3口以上 10口未満の場合、3000円相当のグルメカタログを貰えます。
保有口数が 10口以上の場合、6000円相当のグルメカタログを貰えます。

信金中金の優先出資証券 2017年5月23日の価格(終値)は 23万1700円ですので、2017年3月期の年間配当 6500円に対する利回りは約 2.805%になります。
3口保有の優先出資者に対する優待の価値を 3000円として計算した実質配当利回りは、約3.2369%です。

マイナス金利の影響もあってのことか、売上高が縮小傾向になっているのが気になりますが、本稿執筆時点で経営は安定しています。

筆者としては、優先出資証券 1口の価格が 21万円以下なら 1口を打診買いしてみようと考えています。
優待狙いで 3口以上を最初から入手する気はありませんが、優先出資証券の価格次第では 3口保有することになるかもしれません。

あおぞら銀行の配当金

株式会社あおぞら銀行は、東京都千代田区に本拠のある普通銀行で、株式は東証1部に上場されています。

前身は、長期信用銀行3行の一つだった日本債券信用銀行(日債銀)。
日債銀は 1998年12月に経営破綻して一時国有化され、2000年9月に投資グループに売却、2001年1月に行名が「あおぞら銀行」に変わりました。

株式会社あおぞら銀行(以下、あおぞら銀行)の事業年度は毎年、4月1日から翌年3月31日までで、普通株式の配当は四半期毎の年4回。
普通株式の配当性向は、2016年3月期から、連結当期純利益の50%を基本方針としています。

2017年(平成29年)1月31日現在、2017年3月期の年間配当金額(会社予想)は 18.40円です。

あおぞら銀行の本日(2017年5月15日)の株価(終値)は 419円ですので、配当利回りは約 4.39%になります。

2017年5月15日の終値を基に計算すると、連結PER(会社予想)11.36倍、連結PBR(実績)1.20倍。

株主優待制度を実施しており、1000株以上保有の株主に対象し、株主優待券1枚が贈呈されます。
あおぞら銀行本支店の窓口およびテレフォンバンキングで株主本人が優待対象の投資信託商品を購入する際、購入金額100万円につき 2000円の商品券(JTBナイスギフト)が、優待券と引き換えにプレゼントされます。

使いみちが限定された内容の株主優待であるため、あおぞら銀行の株については基本的に配当金目的で投資するべきでしょう。